マイクロツーリズム開幕戦ツアー“ギラヴァンツ北九州×TangaTable”

この度3月5日にTangaTable様とコラボをして14名(外国人9名 日本人5名)の観光客を対象に北九州の魅力を発見していただくマイクロツーリズムツアーを実施しましたのでその様子をレポートします。

サッカー観戦を起点にひろがるまちの楽しみ方

何も予定のない休日を過ごそうという時、しばしば私たちはまちにあるであろう”特別な何か”に出逢おうとあれこれ探しに外に出かけることがある。新しくオープンしたカフェやおしゃれな雑貨、見慣れない風景など、目新しいものを求めてまちを歩く。けれど結局お目当てとなるようなそれらは見つからず仕舞いで、やっぱりいつもと同じようなありふれた休日を過ごすことになってしまいがちではないか。それでもいいのだけれど、どこか消化不良のような感じも残る。きっとそこには、もっと何かキラキラした非日常があって欲しかったという思いも少なからずあるのだと思う。

この地を知らない友人を案内するようにまちを歩いてみる

自分ひとりで楽しめることもあれば、誰かと一緒になって楽しめることもある。
この日は北九州に住んでいるフランス人やアメリカ人の友人たちを誘って、普段見慣れた場所に行ってみることにした。
昼時前の11時に集合してまずは小倉城付近を散策。ちょうど蚤の市のようなものが催されていて、駄菓子屋やハンドメイドアクセサリーの販売、昔懐かしい射的屋もあった。フランス人の彼はそれを見るなりまるで子どものようにはしゃぎ、様になった構えで狙いを定める。

お祭り気分を味わった次は少し背筋を伸ばして小倉城庭園内の茶室でお茶体験。着物姿で所作ひとつひとつに気を配りながら淹れてくれる一杯は外国人はもちろん、我々日本人でも何度味わっても新鮮で特別な体験だと思う。

圧巻の臨場感とアクセスの良さは国内トップクラス「ミクニワールドスタジアム」

この日のメインイベント。地元北九州のサッカーチーム「ギラヴァンツ北九州」のホーム開幕戦を観戦しにミクニワールドスタジアムへ。なんと小倉駅から徒歩7分という好立地。小倉城から途中寄り道をしながら歩いても30分弱でアクセスが可能なまちなかスタジアム。日本中探してもこのアクセスの良さで右に出るスタジアムはないのではないか、と思う程の魅力的な場所であることは間違いない。

魅力的なのは立地の良さだけではなく、圧倒的な臨場感を味わえるピッチと観客席の近さ。最前列の席ではタッチライン・ゴールラインとの距離はわずか8m。さらには「ゼロタッチ」スタンドと言われる、ピッチ面と同じ高さで観戦できるスタジアムとしては日本初だと言う。

テレビや動画配信アプリで観るのもいいけど、スポーツ観戦はやっぱりスタジアムに行って生で観るのが一番楽しい。
その場にいるはじめて会う名前も知らない人たちと声を揃えて声援を送ったり、一緒に手をたたいたり、時には手を広げ天を仰いだりと感情をむき出しにして同じ時間を過ごす。仕事場や学校、家の中ではなかなかしないような感情表現もこの場でなら開放的になりいつも以上に大きくそして反射的に動く。
単にストレスを発散するのとは少し違う、心の思うままに反応し身体を動かす喜びを感じられるのはスタジアムならではの体験だと思う。

自分の住むまちについて知っているようで知らないことがまだまだたくさんある。見慣れた風景やそこにあるのは知っているけれど、入ったことのない施設、気にもとめなかった当たり前にそこにあるオブジェ。
自分ひとりでは言葉にするまでもないような小さな違和感も、誰かと一緒になって違った視点から見てみるとこではじめて気がつくこともある。今までこのまちには”何もない”と感じていたことももしかしたら覆るかもしれない。

これまでひとりで探していた”特別な何か”の中のひとつは、もしかするとそういった”視点”なのかもしれない。自分とは違った価値観や文化を持った他者とふれ合い、それらを日常の中に取り入れることで同じモノゴトでも違った体験へと変わる。そしてそれらは不要不急なものでは決してなく、私たちの暮らしを豊かにするために必要不可欠なものなのだろう。

まちを楽しむコンテンツはすでに揃っている。あとは誰と繋がるか、なのかもしれない。

 

参加人数

14名(外国人9名 日本人5名)

当日の行程

11:00　「タンガテーブル」集合
歩いて小倉城周辺を散策

11:30　「小倉城庭園」へ
庭園内でお茶体験(800円/1人)

12:30　「サンドイッチファクトリーOCM」へ
昼食を購入

14:00　歩いて「ミクニワールドスタジアム」へ
開幕戦 ギラヴァンツ北九州vsFC岐阜　観戦

17:00　「タンガテーブル」へ
1次会開始

18:00　「お酒と小料理香帆」へ
2次会開始

21:00　 解散

それぞれ3次会へ