2022.4.29FRI14:00
ミクニワールドスタジアム北九州
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試合終了

ギラヴァンツ北九州
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前半
後半
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藤枝MYFC
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MEMBERメンバー
REPORT試合経過
DATAデータ
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前節の愛媛戦を0-0で終えた後、次のゲームの準備に入る中で天野賢一監督は選手に「3試合勝ってブレイク期間に入ろう」と話したそうです。その3試合とは、4月24日に行われた天皇杯福岡県予選決勝の福岡大戦、29日のリーグ戦第7節の藤枝MYFC戦、そして5月4日の第8節・松本山雅戦です。
一つ目の天皇杯予選・福岡大戦はスコアレスで突入したPK戦をモノにして見事に本大会出場権を獲得。GK田中悠也選手、DF長谷川光基選手、DF前田紘基選手、FW平山駿選手が先発として、また狩土名禅選手が途中出場でと、5選手が今季公式戦初出場を飾りました。
天野監督が言う「今後のリーグ戦に向けての戦力的な底上げ」を狙ったメンバー構成で臨んだ福岡大戦ではまず、PK戦でのシュートストップを含め好セーブ連発の田中選手の活躍はほかのGK陣への大いなる刺激になったはずです。
また「不慣れな右サイドバックでのプレーはやはり難しかった」と話した長谷川選手のように公式戦でしか味わえない学びを手にしたほかの選手の今後の成長が期待できる一戦になりました。
その福岡大戦を天野監督は「チームの一体感がより増したゲーム」と振り返っています。堅く守ってからのカウンターで1発を狙う福岡大に対して辛抱強く攻撃を仕掛けながら、しかしカウンターへの警戒も怠れないという難しい試合展開を先発組が0-0の状態で進めました。
そして、後半に入ってピッチに入った主軸選手がプレッシャーのかかるPK戦で落ち着いて決める、というチーム一丸でつかんだ勝利と言えるゲームだったのです。
では、一体感が増した状況で臨む今節の藤枝戦の展望に話を進めましょう。この藤枝戦が「非常に大事な一戦になる」と天野監督が言う理由とは何でしょうか。
「第4節・今治戦で勝ち、第5節・沼津戦でつまずき(0-4敗戦)、第6節・愛媛戦で勝てた試合だったとは思いますが勝点1を手にして踏みとどまり、天皇杯県予選決勝で勝利。愛媛戦からの上向き状態にさらに上積みできるかどうか。勝って自分たちが向上しているんだということを認識して好循環に入って行けるかどうかが懸った大事な一戦、それが藤枝戦なのです」
現在、リーグ戦では2試合勝利がない状況です。好循環に入るためには3試合ぶりの勝利がほしい、そう指揮官は考えています。では、勝利が求められる藤枝戦のテーマは何なのでしょうか。スコアレスドローで勝点1を獲得した愛媛戦でビッグセーブを連発したGK吉丸絢梓選手は次のように話しています。
「リーグ戦ではここ2試合無得点に終わっているので、チームとしていかに点を取るかが一つのテーマになります」
「守備は2試合連続無失点で終えていますが、それを継続することがテーマ。ただ守備がすべてうまく行っているかと言えばそうではなく、危ない場面はいくつもつくられているので、その回数を減らし、ピンチをみんなでしのぐという意識をさらに高めることが藤枝戦では必要になると思います」
失点を抑える粘り強い守備を継続しながら、いかに得点を取るためのパワーをつくり出していくか。そこが藤枝戦のキーポイントであり、見どころになりそうです。
では今季の藤枝はどんなチームなのか。藤枝の印象を天野監督と佐藤亮選手に聞いています。
「ボールの奪い方、攻撃での人数の掛け方、局面での選択の仕方など、いろいろな面で攻撃的だと言えるチーム。そして今季ここまで対戦してきた中で一番攻撃的と言えるチームです」(天野監督)
「攻撃がうまい、という印象。スカウティング映像を見ても、一人ひとりのゴールへの執着心を感じました」(佐藤亮選手)
藤枝の攻撃力への警戒が必要になりそうですが、だからと言って守備的な戦いをするつもりは指揮官にも、また選手にもないでしょう。それは佐藤選手のこんな言葉から分かります。
「藤枝は攻撃的だけど、それを上回る攻撃力を見せて勝ちたい」
リーグ戦のここ2試合で無得点に終わっている事実にアタッカー陣は当然ながら責任を感じているはずで、その一人である佐藤選手は力強い意気込みを見せてくれています。
「藤枝戦で勝つことで、リーグ戦における悪い流れを断ち切りたい。仮に引き分けたとしても0-0ではなく、1-1とか2-2とか、点を取ってチームとして自信を持てるゲームにしたいんです」
「得点を取るためには、全員が点を取りたいという強い気持ちを持つことが必要。苦しいけどここでもうひと踏ん張りして前に行けば点が取れるんじゃないか、とまずは考えること、そしてそれを行動に移すこと。そこが実は一番大事なところ。その意識一つで点は取れるだろうし、それができれば1試合で必ず1点、2点が取れるチームだとも思っています」
藤枝は現在リーグ2連敗中。「だからこそ強い危機感を持って試合に臨んでくるはず」(天野監督)でしょうし、実はギラヴァンツ北九州と同じくここ2試合は無得点に終わっており、攻撃の修正に力点を置いた準備もしてくるはず。
また、天皇杯静岡県予選の準決勝で静岡産業大戦を延長戦の末に下して決勝進出を果たしたことをプラス材料に前向きな姿勢で今節のゲームに入ってくるだろうことも含めて、北九州と似た要素が多くあります。だからこそ興味深い一戦でもあるのです。
ミクスタでのゲーム観戦でゴールデンウィークをスタートさせる。とても良いアイディアだと思います!
[文:島田 徹]
MATCH DATA マッチデータ
STATS スタッツ


THE LAST TIME STARTING LINEUP
GK | 1 | 吉丸 絢梓 |
DF | 4 | 河野 貴志 |
DF | 22 | 永田 拓也 |
DF | 23 | 藤原 広太朗 |
DF | 44 | 藤谷 壮 |
MF | 8 | 六平 光成 |
MF | 17 | 針谷 岳晃 |
MF | 18 | 中山 雄希 |
MF | 29 | 藤川 虎太朗 |
FW | 10 | 髙澤 優也 |
FW | 13 | 前川 大河 |

THE LAST TIME STARTING LINEUP
GK | 35 | 内山 圭 |
DF | 6 | 小笠原 佳祐 |
DF | 2 | 川島 將 |
DF | 16 | 神谷 凱士 |
MF | 18 | 水野 泰輔 |
MF | 7 | 鈴木 惇 |
MF | 24 | 久保 藤次郎 |
MF | 26 | 横山 暁之 |
MF | 27 | 榎本 啓吾 |
FW | 10 | 押谷 祐樹 |
FW | 11 | 土井 智之 |
RADAR CHART レーダーチャート


PATTERN 得点パターン


RANKING 得点ランキング


HOT ZONE ホットゾーン


COMMENT監督コメント
MANAGER
天野 賢一Kenichi AMANO

[試合総括]
0-1で残念な敗戦となりました。我々としては今日のゲームをすごく大事な一戦と捉えて臨みましたが、前半の出来が良くなかったです。相手のプレッシングが早かったり強かったりするのは準備して臨んだんですけど、我々が勝ちたい意欲と言うか慎重さが出たというのがあって、いつもだったらしっかりと良いポジションをとって良い判断をして相手の速いプレッシャーを剥がしていくのですが、それができずに相手にボールを渡してしまい、それによって相手の良いリズムを生み出してしまったという前半でした。
ただ、前半の途中から相手の縦のボールをインターセプトして攻撃に出るような場面もあり、上手くいかなかった中でも、少し立て直した状態でハーフタイムを迎えたのは良かったなと思っています。ハーフタイムでもう1回自分達がやるべきこと、攻撃の部分で相手のプレッシングに対してどうプレーするべきかということを整理して、プレッシャーを外して相手陣内に入ってチャンスを作るというところまでは行っていたと思います。それを本来だったら前半からやるべきだし、それが自分達のやるべきことなんですができなかったのは残念でした。
失点に関してはミスからで、なかなか難しい状態になりましたけど、その後もチャンスは作っていたので、前半から後半のサッカーができなかったことが一番大きかったところかなと思っています。残念な敗戦ですけど、もう一度自分達が目指していること、やるべきこと、そういったことを明確にして選手達と共有して次の松本戦に臨んでいきたいと思っています。
Q:ここ最近得点が取れていないことに対して、どのように捉えていますか?
A:得点が取れていないとゴール前での落ち着きとかそういうのはなくなっていくと思うんですけど、チャンスを作り続けるというのがまず大事だと思っています。1回で決められなくても何度もチャンスを作っていく中で、ゴール前で少し落ち着きを持って何度もチャレンジしていくというのが大事かなと思います。それを続けていくことだと思っています。
Q:試合後に責任を感じている選手もいましたが、選手達になにか声をかけましたか?
A:負けたのは悔しくて、それはみんな一緒なのでこの悔しさを糧にして、次の松本戦に向けて行こうという話ですね。サッカー的にはさっきも話した通り、自分達が攻撃を仕掛けていくと言うか、相手のプレッシングにあっても仕掛けていく、相手のプレッシングを剥がしに行く、そういう姿勢を失ってはいけないんじゃないかという話もしました。自分達が本来やるべきこと、目指していることを選手達と一緒に自信を持って取り組めるようにやっていきたいと、そういったことを話しました。
COMMENT選手コメント
PLAYER

西村恭史Yasufumi NISHIMURA
Q:試合の振り返りについて。
A:前半はうまくいかず相手の方が球際とか勢いもあって、難しい部分が多くあったんですけど、後半になって立ち位置を変えてからはうまく攻める形ができてきて点が取れたら良かったと思います。
Q:前半の苦しい時間帯はどういう話し合いがあったんですか?
A:我慢して失点しないようにしながらどうするかというような話をしていました。前半は押し込まれて攻められるシーンが多かったんですけど、最後のところでみんな体を張って耐えていたしゼロに抑えられていたのは良かったと思います。
Q:後半はチャンスも作れていましたが、課題を挙げるとすればどういうところですか?
A:最後決め切るところはもちろんそうですし、どっちが勝つか負けるかという時のああいうミスというのは、ミスした人が悪いということではなくて、ミスしない雰囲気じゃないけど、そういうのが大事だと思います。決め切れれば1番良いと思いますけど、誰がということではなくて、一人一人の責任感がまだまだ足りないじゃないかなと思います。
Q:松本戦に向けて意気込みお願いします。
A:アウェイなので難しい試合にはなると思いますし、リーグ戦で3試合勝てていない状況ですけど、僕らが勢いをもって絶対勝てると思うので、しっかり準備して勝ちたいと思います。
PLAYER

前川大河Taiga MAEKAWA
Q:悔しい結果になりましたが、率直な気持ちと今日の試合を振り返ってください。
A:前半はすごく押し込まれた時間が長くて、慎重になりすぎたと言うか、相手のプレッシャーを受けてしまったかなと思います。そこでなんとか耐えられていたんですけど、後半は良い時間帯もあったのにそこで逆にミスから失点してしまって、もったいなかったと思います。
Q:得点がなかなか取れない状況です。
A:チャンスを作れている場面はあるのでその回数をもっと増やして、あとは決めきるだけだと思います。そんなにネガティブにならずに、チャンスを作れているということをポジティブに捉えるしかないかなと思います。ホームで無得点で負けてしまうのはすごく申し訳ないと思いますし、前半からもっとアグレッシブにやらなければいけないと思います。
Q:松本戦に向けて意気込みをお願いします。
A:もっと前からアグレッシブに、ポジティブにいけば自分達の持ち味が出せると思うので、もう1回みんなでまとまってやるしかないかなと思います。