2020.9.27(日)
16:00KICK OFF
味の素フィールド西が丘
試合終了

東京ヴェルディ
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ギラヴァンツ北九州
スタジアム
入場者数
天候/気温/湿度
主審
副審
第四の審判員
メンバー
試合経過
データ










前節の水戸戦は0-3の敗戦となりました。スコア以上に気になったのは前半30分間の出来ではないでしょうか。右サイドの福森健太選手からペナルティーエリア内の髙橋大悟選手にボールが渡り、最後はディサロ燦シルヴァーノ選手が打ったシュートがチームの初シュート。そこまでに30分を要しました。
それ以降は福森選手のクロスバーをたたく直接FKを含む、惜しいシュートを複数放って猛攻を仕掛け、また後半序盤もアグレッシブな姿勢を見せましたが、結果的に見れば、前半の30分間で水戸に大きな自信と余裕を与えてしまったことが響き、後半さらに2点を失って敗れることになりました。
水戸戦を振り返る小林伸二監督も複雑な表情でした。
「立ち上がり、躊躇したかなぁ。前からハイプレッシャーに行けなかった。前から行くと背後を取られるとか、それは実際に最近の対戦相手が狙ってきたことなので、だから手堅くしないといけない、とか、選手それぞれの頭の中にいろいろな情報が入ってしまったことで、一番大事なことへの意識が薄まった、足が動かなかった、あるいは連動ができなかったように思います」
小林監督は自らが口に出した「いろいろな情報」を補足しながら、こう続けたのです。
「相手がウチのことを研究してくる。だから相手の出方に応じた判断が必要だ、と私が言ったことを選手が強く意識し過ぎたのかもしれない。そういうところで選手の考えが“柔らかく(いろいろ考えること)”なったのかな。私からの情報の与え方も反省しないといけませんね。考え過ぎてプレスの強度が緩くなった。それが相手に余裕を与えた。3人で囲んでも強度が弱いからそこを抜けられる。抜けることができた相手は自信を持つ。それが前半の半ばまでに起こったこと」
そして取材当日の練習での選手たちの顔や動きを思い出したのか、小林監督はいつもの明るい表情を取り戻してこう言いました。
「今日の練習では選手の頭を整理しました。当たり前のことを当たり前にやる。うまく行かなかったらまたその原点に立ち返りながら進んでいく、それが成長する、強くなるってことなんじゃないかと思う。水戸戦は“しっかりやられた”から、逆に原点に戻りやすいんじゃないかな。今日の練習での選手の動きは良かったですよ!」
以前、小林監督は「首位に立たなければ分からないことが、たくさんある」と言っていましたが、水戸戦の前半30分間の出来事もまさにそういったものの一つなのでしょう。迷いを生むさまざまな情報、出来事が起こる中で、自分たちのカラーを出すことの難しさを知った選手たちの、これからのプレー、言動がどんなものになるのかに目を凝らしていきましょう!
さて、首位ターンの形で迎えるリーグ後半戦初戦の相手は東京Vです。今季の一度目の対戦は8月23日のミクスタでの第14節で、10分にオウンゴールで先制を許しましたが、町野修斗選手が前半と後半にそれぞれ1ゴールずつを決めて逆転勝利を収めています。
東京Vはその北九州戦で負けてから調子が下降、前節までの7試合は2勝2分け3敗と負けが先行しています。そんな東京Vを小林監督は次のように見ています。
「ウチに合わせるというよりも自分たちのスタイルを貫こうとするタイプのチーム。そういう意味では、前節で負けたウチとしては自分たちのやり方で押していく、ということに集中できる相手かもしれません。ただ、前節の東京Vは4バックではなく3バックに変えたでしょ、ウチとのゲームではどう出てくるか。最近の成績を見ると、ボールを保持しているときに点が取れていない、あるいは守備がうまくいっていない、そういう状況にあるのかもしれませんね。そうであれば、そこがウチの突きどころになりますが」
攻撃的なサッカーをするという点で共通する東京Vとのゲームの勝負のポイントはどこに?
「確かにヴェルディはウチと同じく点を取りに行くチーム。ただ、やり方は異なる。向こうはポゼッションでボールを持ちたい。ウチは素早く奪ってボールを持ちたい。攻撃的であるところは共通するが、そのカラーは異なる。どちらが自分たちのカラーを先に出せるか、あるいは長く出せるかで勝敗が決まるのでは」(小林監督)
前半戦よりもさらに厳しい戦いになると予測されるリーグ後半戦で期待したいのが、出場機会を虎視眈々と狙っている選手たちです。そんな選手の一人である斧澤隼輝選手はこんなことを言っていました。
「控えに回っている僕らは練習でもモチベーション高くできているし、残り半分、僕らのような選手の力が必要になると思うし、そこで僕らが良いパフォーマンスを見せればチームの底上げにもなる。そういう意識で後半戦は戦いたいんです」
サイドハーフやサイドバックとして両サイドでプレーできる斧澤選手は自らのカラーを次のように話し、出場への意欲を見せます。
「チームの中での役割はもちろんしっかりやった上で、自分一人でも仕掛けられるし、ドリブルからのパスも出せるし、味方との連携でも突破できる。もし試合に出たら、そういうカラーを精いっぱい表現したいですね」
他とは異なる特徴を持つ選手がピッチに立つことで、チームとしての方向性は変わらないけれども、リズムや強度が高まる場所やタイミングは変わるので、相手にとっては読みづらい、やりづらいはず。特に斧澤選手のようにまだ対戦相手の研究が十分に及んでいないだろう選手は、今のチームにとって大きな武器となり得ます。
もちろん、ここまで主軸として戦ってきた選手がさまざまな壁にぶつかりながら、また新たな刺激を受けながら成長することもチームにとってのプラスになることも間違いのないこと。例えば新垣貴之選手のように。
「今季は2ゴール挙げた後も、シュートへの積極性を出して、直接は決まらなかったけどフォワードが詰めて決めたりしているので、そこは継続していきたい。ただ、もっとシュートの数を増やさないと。この前の試合でゴールを決められた水戸の山口一真選手や、流通経済大の一つ先輩でもある新潟の渡邉新太選手を見ていても、ものすごく積極的にシュートを打っていました。少々強引な形でもいいから打つ、そういう姿勢がとても刺激になりました」
チームの刺激剤になろうと意気込む選手、チーム外からの刺激を受けて成長につなげようとする選手。さまざまなカラーを持つ選手たちが、チーム独自のカラー発揮のために力を尽くす。そんな戦いの後半戦が今節からのアウェイ2連戦でスタートします。引き続き熱いサポートを!
[文:島田 徹]
前節のハイライト
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対象試合
9月27日(日)16:00キックオフ
東京ヴェルディ vs. ギラヴァンツ北九州
9月30日(水)19:00キックオフ
FC町田ゼルビア vs. ギラヴァンツ北九州
10月4日(日)16:00キックオフ
アビスパ福岡 vs. ギラヴァンツ北九州
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監督コメント

[試合総括]
ヴェルディさんが4-3-3か3-4-3かというところで4-3-3で入りましたけど、3ボランチで中をしっかり閉めてきたということで、なかなかそこに対して準備と言うか縦に入れるという話はしていたのですが、序盤でうまく持ち出すということが難しい状態だったかなと思います。
とはいえ、チャンスも作れているので、そこは大事にしていきたいと思います。後半は相手の立ち位置を見て、序盤からポジションをうまく立ててボールを運ぶことができたと思います。後半は切り替えも早く、だいぶ押し込むことができたと思うので、点が欲しかったなという感じです。メンバーを変えながら工夫しましたけど、残念ながら点を取ることができなかった。もう少し圧をかけた時に崩すことができたら良かったなと思いますけど、チャンスをたくさん作って点が取れるようにならないと、なかなかその1点でというのは難しいと思います。前半もちょっとありましたけど、ああいうところがすっと入っていればまた違うんでしょうけど、今日はそういうところでは残念な結果だったなと思います。ヴェルディさんのチャンスについては、うちの堅梧(永井選手)が防いでくれたと思います。そういうのも含めて、点を取って進めたかったなと思います。残念な結果ですけど、切り替えて3日後の町田戦に向けて頑張りたいと思います。
Q:前節負傷したディサロ燦シルヴァーノ選手がベンチ外だったということで、その影響はありましたか?
A:メンバーは少なくなりましたけど、また新たな選手で期待はしていましたし、前半からいくつかチャンスがありましたので、そこは決められれば一番いいんですけど、めげずにチャンスをたくさん作ってトライしていくということで良いと思います。1枚のカードが少なくなったというのは事実ですので、そこはまた新しいカードで頑張っていきたいと思います。
Q:今後も対策を立てて戦ってくるチームが増えてくると思いますが、今日修正して後半これだけ戦えたということは自信になる部分もあったのでしょうか?
A:そうですね。序盤からしっかり持ち出して押し込んでしっかり切り替えも早いというところでいくと、ものすごく作れたと思うんですよね。その中で点が取れたら良かったんですけど、もう少し圧がかかって続けていけたら良かったなと思ってます。そういう意味では、後半の修正はすごくうまくいったと思っています。
Q:これから2巡目の戦いになり、上位にいるということで他のチームもギラヴァンツ北九州について研究していると思います。今日のヴェルディ戦を含めてその辺はどのように感じていますか?
A:前回少し積極的なプレーが立ち上がりから出来なかったというところでは、今日は入りが良かったと思いますし、サイドチェンジされても横ずれが早かったし、当然取れるというのが取れないというのはありますけど、全体は前半から機能してたと思います。その中で失点を食らったのは残念だなと思います。いくつかのチャンスが入ればまたそれはそれで良かったと思いますし、後半はヴェルディさんに先手を打ちながら、システムに合わせた持ち出しができてというところでいくと、すごく良かった。前半からもっと修正ができたらよかったと思います。
4-3-3の中に絞っているというところを見ながら立ち位置を変えていくというのがなかなか出来なかったところを、もっと早くできるようになれば良かったなと思います
選手コメント
MF17 加藤 弘堅 選手

Q:今日は両監督とも会見で、ヴェルディの中盤3枚の守りが前回との対戦との違いとして挙げられていて、そこに今日は苦しめられたのかなとも思いますが、実際に戦ってみていかがでしたか?
A:そこまで大きな圧力と言うかプレッシャーも感じていなかったんですけど、自分たちのクオリティのミスだったりとか、立ち位置、ポジショニングの位置取りが少し遅れてしまったりとか、自分達のやるべきことの遅れだったり、クオリティの所で少しミスが起きてしまいました。そのミスの結果、カウンターだったりとかで、相手に決定機を作らせてしまっていたので、ヴェルディさんどうこうというよりは、自分たちがもう少しやるべきことをしっかりやらないといけないと思いました。
Q:5節ぶりに首位を明け渡してしまいましたが、首位で戦っていく中で見えないプレッシャーなどは感じますか?
A:僕自身はそこまで、まだ折り返し地点ですし。これが残り5節切っているとか、10節切っているとかで昇格圏内にいればプレッシャーはかかると思うんですけど、まだ残り半分あるので、そんなに大きなプレッシャーは感じていないです。
Q:ここに来て連敗ということになりましたが、上位にいるということで相手にすごく研究されているというような感触はありますか?
A:ヴェルディさんも僕たちに対してサイドハーフの選手の立ち位置だったりを僕たちに合わせてきたと思うので、栃木戦あたりから少し自分たちに対してのサッカーをしてくるチームが出てきたなというのは感じているんですけど、ある意味僕らがここまで試合をしてきた結果とか順位の部分で、そういう風に合わせてくるチームがあるというのは、合わせてもらっている時点で僕らが先手を取れていると僕は思っています。そういう意味では小林監督になって去年から僕らも積み重ねてきたことをしっかりやれば、必ず決定機だったり得点、その上で勝つということはできるというのはチームで話しているので、相手が合わせてくるどうこうというよりは、自分たちなのかなと思っています。
Q:加藤選手の中では、こういう状況を打破していくというようなイメージができているということでしょうか?
A:僕自身の個人のプレーの幅も毎試合ゲームを見て反省すべき点はスタッフの方達と話していますし、そういう物を形として、1番は得点だと思うんですけど、得点につながるプレーだったりというのもなかなか結果に残せていない部分があるんですけど。試合は過密日程の中で充実感とか、ここまでチームとしてもJ3から上がって来て、うまくいきすぎている部分もありますし、それはチームとしても感じているので、今までやってきたことの積み重ねをさらに成熟させつつ、僕個人的にもまだまだ成長していきたいなと思っています。
FW18 町野 修斗 選手

Q:2試合連続の無得点となりました。チャンスはたくさんありましたが、今日のご自身のプレーを振り返っていかがですか?
A:最後の精度が今日は低かったなと思います。
Q:相手チームが中盤がボランチ3枚で固めてきたということで、なかなか思うような攻撃が出来なかったと思いますが、そこに対して難しさを感じましたか?
A:研究されているのは分かっていましたし、その中でチャンスはたくさんあったので、最後の決め切るところだけが駄目でした。
Q:前回ホームでは良い勝ち方をしていた東京ヴェルディが相手でしたが、前回との違いを感じましたか?
A:剥がされるシーンとかは前回より増えたと思いますし、相手の立ち位置とかフォーメーションが少し流動的になっていたので、あまりハマらない部分もあったかなと思います。
本当に決めれるところを決められれば、こっちの流れになっていたと思いますし、次は決めたいです。
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